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子宮内膜症とは

ニュース 2017年03月10日

子宮内膜症は子宮の内膜の病気だと勘違いされ子宮内膜の厚さや子宮の内膜の異変だと思われがちですが子宮内膜症は子宮の内側にしかないはずの細胞がなぜか子宮外の身体のさまざまな場所に勝手に発生し、そこで活動してしまうのが子宮内膜症です。

 

本来、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、子宮以外の場所(卵巣・ダクラス窩・S状結腸・直腸・仙骨子宮靱帯・腟・外陰部・膀胱・腹壁・へそなど)にできる病気です。

 

初経後、10代後半から発生する可能性があり、今のところ閉経するまで完治しません。世界で調査されたいくつかの結果から、子宮内膜症は月経のある女性の数%~10%程度がもっているだろうと推定されています。

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日本医師会より抜粋 http://www.med.or.jp/

 

子宮以外の場所にできた子宮内膜も、本来の子宮の周期と同じような変化が起こります。

 

つまり、月経期になると子宮以外の場所にできた子宮内膜も剥離・出血しますが、血液や内膜を体外に出すことができず、体内に溜まります。結果、チョコレート嚢胞ができたり、諸臓器との癒着が起こります。

 

生殖年齢の女性のおよそ10%に子宮内膜症があると考えられています。妊娠したことのない女性に多いことも知られています。

 

原因は不明ですが、月経時に剥がれ落ちた子宮内膜の一部が、卵管を逆走して卵巣や腹部臓器に達して増殖するという説が最も有力視されています。その他に生まれつきという説もあります。

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日本医師会より抜粋 http://www.med.or.jp/

 

子宮内膜は、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の影響を受け、健康な女性の場合、約28日の周期で、増殖と剥離、排出を繰り返しています。排出が、すなわち月経です。

 

月経が終わると、子宮内膜がしだいに厚くなる増殖期に入ります。

 

そのうちに卵胞が成熟して排卵が起こると、卵巣には黄体という組織が作られ、プロゲステロンを分泌します。このホルモンの作用で、内膜から分泌物が出るので、この時期を分泌期といいます。

 

内膜が厚くなったり、分泌物が出るのは、すべて受精卵を迎え入れる準備です。妊娠が成立しなかった場合、内膜の一部がはがれて出血し、膣から体外へ排出されます。

 

・症状

 

全く症状のない人から、「急性腹症」といって開腹手術が必要な激しい腹痛が起こる人まで症状はさまざまです。しかし、一番わかりやすいのは、月経痛です。

 

それも、痛い時もあれば楽な時もある、というのではなく、だんだん痛みがひどくなるのが特徴です。

 

 下腹部の痛みや腰痛がひどくなり、それまで飲んでいた鎮痛薬が効かなくなった、あるいは月経時の出血が多くなり、今までのナプキンでは間に合わなくなったという人もいます。

 

 月経期間中に排便時の痛みや下痢があったり、頭痛や吐き気、嘔吐、発熱などが起こることもあります。

 

こうした症状が月経時以外に起こるようになったら、ある程度内膜症が進んでいる可能性が高くなります。

 

また、性交痛にも悩んでいる人も少なくありません。子宮のすぐ後ろにある直腸との間のくぼみ(ダグラス窩)や子宮を支える靱帯などに病巣があると、性交時に痛みが出ることが多いのです。

 

 こうした症状は、子宮内膜症の病巣の位置や進行の程度を知る手がかりにもなりますから、恥ずかしがらないできちんと医師に伝えましょう。

 

 

部位による症状の違いは以下のとおりです。

 

〔卵巣内〕

チョコレート嚢胞によりお腹が張った感じや下腹部痛がみられます。チョコレート嚢胞が破けると激しい腹痛がみられます。

 

〔卵巣表面〕

強い月経痛がみられます。

 

〔卵管内〕

不妊や激しい痛みがみられます。

 

〔ダグラス窩〕

内膜症が仙骨子宮靱帯からダクラス窩にかけてあると癒着が起こり、性交痛がみられます。

 

〔直腸〕

月経時に排便痛があり、進行すると排便障害を起こします。

 

〔小腸〕

軽症では漠然とした下腹部痛がみられます。腫大すると通過障害、場合によっては腸閉塞をおこしますし、下血や血便がみられることもあります。

 

〔膀胱〕

血尿がみられます

 

・チェック方法

 

子宮内膜症らしい症状がみられたら子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮腺筋腫などが鑑別を必要とする疾患の代表です。

 

(診断方法)

 

年齢や症状、内診と直腸診、血液腫瘍マーカー(CA125)検査、超音波断層法検査、CT検査、MRI検査、大腸または小腸内視鏡(最近はカプセル内視鏡を使用することもある)検査、腹腔鏡検査などを駆使して診断します。

 

なかでも確定診断と進行状況を診断するには、腹腔鏡検査が不可欠です。

 

腹腔鏡検査は腹部の3~4箇所に小さな穴をあけ、直接お腹の中を観察する検査です。

 

進行状況には以下のような段階があります。

 

子宮内膜症の経過(Beecham分類)

 

第1期

散在性の1~2mmの内膜症小斑点を骨盤内にみる。

 

第2期

子宮、卵巣、周囲の靱帯が一緒に、あるいは別々に固着し、圧痛、硬結を生じ、軽度に腫大している。

 

第3期

第2期と同じだが、少なくとも卵巣が正常の2倍以上に腫大している。

 

第4期

癒着は広範囲に及び、骨盤内臓器は内診でははっきりと区別できない。

 

・治療

 

子宮内膜症の治療には薬物治療外科的治療になります。

 

薬物治療

薬物治療では大きく分けて3つ方法があります。

 

強い薬剤の短期治療

 

(強い順)

ダナゾール    4ヶ月まで/飲み薬(100mgと200mgがある)

GnRHアゴニスト  6ヶ月まで(4ヶ月で十分とも言われる)

スプレキュア   点鼻スプレー(1瓶は2週間分)

ナサニ-ル    点鼻スプレー(1瓶は2週間分)

スプレキュアMP  注射(液体/1本は4週間分)

リュ-プリン1.88 注射(液体/1本は4週間分)

ゾラデックス1.80 注射(半固体/1本は4週間分)

リュープリン3.75 注射(液体/1本は4週間分)

 

強い薬剤の低用量長期治療

 

ダナゾール     使用量を減らすかアドバックをする

GnRHアゴニスト   使用量を減らすかアドバックをする

ダナゾール局所治療 製品化されていないので、病院の薬剤部で作る

 

弱い薬剤の長期治療

 

低用量ピル 飲み薬(1相性と3相性があり5種類8製剤しかない)

黄体ホルモン 飲み薬(数種類)

 

が一般的な薬物治療の方法になります。

 

外科的治療

保存手術

腹腔鏡下手術か開腹手術

 

腹膜病変を焼く、癒着をはがす、卵巣チョコレート嚢胞を処置する、仙骨子宮靱帯や仙骨子宮前神経叢を切断する、臓器の位置を補正する、腹腔内を洗浄するなど

 

アルコール固定

 

(経膣的もしくは経腹的に)卵巣へ針を刺して、『卵巣内容液を吸引してエチルアルコール(またはミノマイシン)を注入する』という作業を数回繰り返します。

これにより、卵巣内を洗浄できて、卵巣内壁に存在する内膜症細胞を変性、壊死させること目的とする。

 

根治手術

 

子宮全摘(準根治)

開腹手術だけでなく腹腔鏡補助膣式手術もある

 

卵巣子宮全摘(根治)

開腹手術だけでなく腹腔鏡補助膣式手術もある

 

・子宮内膜症らしい症状がみられたら

 

月経異常などがみられたら産婦人科の医師を訪ね、しっかり原因を見つけてもらうことが大切です。早期発見は早期に苦痛から解放される最善の方法です。

 

 

 

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