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妊娠・出産はたった一つの細胞の分裂から・・・

豆知識 2016年01月21日

「受精」とは、卵子と精子が出会う事。そして受精卵が生まれます。「着床」とは、受精卵が子宮内膜に根付くことです。人では、受精卵のことを「胚」とも表現します。実際には、受精卵が細胞分裂して2分割以上になったものを「胚」と呼びます。受精卵は着床、そして胎児へと変わっていきます。

 

受精卵(胚)は、細胞分裂を繰り返す

 

受精してから着床するまでの日数は約7日間かかります。その7日間で、もともと1つの細胞であった受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら子宮へと進み、子宮腔内にある子宮内膜に着床します。(受精後に受精卵では1つの細胞であり、厳密には胚ではなく前核期胚と呼ばれます。)
分割を開始した受精卵は、以下の目安で細胞分裂を行います。

受精卵

二日目・・・4分割(4細胞期胚)
三日目・・・8分割(8細胞期胚)
四日目・・・16分割(双実胚)
五日目・・・70~100個の細胞(胚盤胞)

胚盤胞になると、将来胎児になる細胞の塊と、栄養となる外側の部分の区別がつくようになります。自然妊娠ではこの5~6日目の頃に子宮に胚が到着します。また、体外受精でも胚盤胞移植(IVT-BT)でも、5日目頃の胚盤胞を用います。

胚盤胞の孵化と着床

受精後、子宮に到着した胚盤胞は、胚の周りの透明帯が薄くなり、破れて孵化します。中から出てきた胚は粘着質で、子宮内膜にくっつきやすくなっています。子宮内膜にくっついた胚は内膜を酵素で溶かしながら内部に入り込み、母体から栄養となる血液を受け取るための準備を始めます。完全に子宮内膜に入り込んで結合し、着床となるのは、受精後9日目頃になります。

 

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いよいよ妊娠判定

妊娠すると、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンが分泌されることです。子宮内膜に着床した受精卵の一部が発達し、胎盤ができていきますが、hCGは胎盤から分泌され、妊娠2ヶ月から妊娠3ヶ月くらいにかけて多く分泌されます。妊娠検査薬は、尿中に排出されたhCG濃度に反応する仕組みになっており、検査薬による違いはありますが、一般的にhCG濃度が50mIU/mL以上に達していれば「陽性」で妊娠している、それ未満であれば「陰性」で妊娠していないと判定されます。

 

妊娠検査薬の反応時期

妊娠検査薬は、一般的に尿中のhCGの量が「50mIU/mL」以上になると反応するように作られています。下記の「妊娠週数とhCGの分泌量の目安」にもありますが、hCGは受精卵の着床後の妊娠3週目あたりから徐々に出始めます。市販されている妊娠検査薬の多くは妊娠5週目の生理開始予定日の一週間後から検査可能と表記されています。

妊娠週とhCG分泌量の目安

○ 妊娠2週:0~2mIU/ml
○ 妊娠3週:20~50mIU/ml
○ 妊娠4週:200mIU/ml
○ 妊娠5週:1000mIU/ml
○ 妊娠6週:1000~6400mIU/ml
○ 妊娠7週:4000~12800mIU/ml
○ 妊娠8週:4000~256000mIU/ml
○ 妊娠9週:8000~256000mIU/ml

 

偽陽性の出る場合

いずれの場合も「hCGは分泌している」という状態なら、妊娠していないのに検査薬が陽性反応を示すケースがあります。

● 不妊治療でhCG注射などの投与を受けている場合
● 糖尿、蛋白尿、血尿で、尿に糖・タンパク質・血が混ざっている場合
● 子宮外妊娠や胞状奇胎などの異常妊娠の場合
● 卵巣がん、絨毛がん、子宮頚がん、肺がんなどhCG産生腫瘍
● 閉経期の場合
● 流産、もしくは中絶直後
● 化学流産の場合、妊娠検査薬は一時的に陽性を示しますが、生理がきます。その頃に再度検査をすると陰性に変わっています。

注意

一般的に、生理開始予定日の一週間後よりも前に妊娠検査薬を使用すると必ずしも正しく判定されるとは限りません。

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