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排卵後と人工授精についてよくある質問

 2016年11月17日

採卵後の生理はいつくる? 早い、遅いの理由はある?

 

通常の月経と同様に、採卵後だいたい2週間後に生理がきます。採卵は、排卵をさせずに採卵するので、その後の生理がいつくるのか気になるど思いますが、通常のサイクルで生理はくるとお考えください。新鮮胚でその周期に戻した人ば生理が遅れると妊娠の可能性もあるので非常に気にされることだと思います。採卵後2週間で妊娠が判明しますから、その時期をゆったりとした気持ちで待ちましょう。

 

採卵後の生理が遅かったリ早かったりするのは、採卵時に使ったホルモン剤が影響しているといえます。基本的に、移植をした場合は、サポートをする薬の影響があるので判定期まで生理はきません。早くきた場合は、薬の量が少なかったことが考えられますから、主治医に報告してくだざい。

 

そのほか、たとえば採卵後に黄体ホルモン補充をした場合は、生理は遅くなります。凍結胚移植をする場合は、黄体ホルモン補充は行いませんから気にすることはないでしょう。

 

逆に(採卵前に自然排卵をおざえる点鼻薬を行った場合は、黄体機能不全になるので少し早めにくるでしょう。

このように、「生理がいつくるか」は、その時に使用したホルモン剤などによって変わりますから、その都度主治医に確認をしたほうがいいと思います。どちらにせよ、生理がくる時期についてあまリナイーブにならないほうがいいです。

 

 

採卵後にお腹の痛みがひどい場合、どのような原因が考えられますか?

 

採卵後すぐにお腹に鈍い痛みを感じる場合は、出血をしている可能性があります。実は採卵後のケアはとても大切なのです。ですから、当院では、採卵後に超音波検査をしてお腹の中の状態をきちんとチェックするようにしています。もし2~3日後に痛みを感じる場合は、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)や感染症を疑うべきでしよう。OHSSは排卵誘発剤を使用する際の副作用としては重大な合併症です。OHSSが発症するかどうかは、その個人の体質が大いに関係しています。OHSSの場合軽度や中等度なら通院で様子をみながら治療できますが、重度の場合は入院の必要も出てきます。2~3日後に痛みを感じる場合はすぐに主治医に相談してください。

 

また、採卵時には多少なりとも痛みを感じる話はよく聞きます。基本的には気にしなくてもいいと思いますが、やはり、卵巣に針を刺すので卵胞が小さかったり針が太かったりすると痛みを感じてしまうのではないでしょうか。特に、高齢の方は卵巣が硬い場合が多いのですが、その場合はなかなか針が刺さらないために痛みを感じると思います。さらに緊張のために卵巣が萎縮してしまうとやはり刺しにくくなるので、痛みを感じやすいでしょう。

 

痛みの感じ方は人それぞれですが、痛みを恐れて採卵時に局部麻酔をかけるケースはよくあります。初めて採卵する人はどんな痛みがくるのか想像できないでしょうから、たとえば注射の痛みに耐えられないような方は、採卵時の静脈麻酔などをリクエストしたほうがいいかもしれません。

 

 

採卵後の過ごし方は? 夫婦生活はもっても大丈夫?

 

採卵後は、先ほど申し上げた通り卵巣に針を刺すため非常にナイーブな状態です。卵巣が腫れていたリ、傷ついでいる可能性があるので、刺激を与えてしまうと卵巣出血や捻転を起こす危険性があります。一般的に治療周期中は、運動を控えるようにしましょう。

 

また、膣内に入った細菌に感染することも考えられます。精液に細菌が混入している可能性もありますし、胚移植時には子宮頸管粘液を一度除去していますので、子宮内へ菌が入る可能性が高いです。ですから、清潔を保つためにも夫婦生活は控えましょう。自然周期ならそれほど敏感になる必要はないと思いますが、それでも次の周期がくるまでは控えましよう。一方で、着床を促すために夫婦生活をすすめる医師もいるようです。

 

採卵当日は、採卵時の麻酔の影響などで体のだるさや眠気などを感じることもあるので、仕事を控えるなどしてできるだけ安静に過ごすてとをおすすめします。自宅で本を読むなどストレスのない環境に身を置くといいでしょう。採卵翌日からは、激しい運動を伴わないデスクワークならへいつも通りしていただいてかまいません。ただし、旅行はご本人が思う以上に体力を使いますし何が起こるかわかりませんから、宿泊を伴う遊びは控えたほうがいいです。不狂治療は採卵して終わりではありませんから、その後の胚移植に備えて万全な生活を送りましょう。

 

 

人工授精の妊娠率を教えて

 

人工授精は、人の手を介して精子を子宮内に送リ込みますが、受精、着床など妊娠そのものの成立は自然で、体への負担が少ない治療法です。一般的な人工授精の妊娠率は5~10%といわれています。当院の1回あたりの人工授精による妊娠率は10~11%程度。人工授精の妊娠率はもっと高いと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、乙れが現状です。

 

人工授精が適しているケースは、次の4つです。

 

(1)原因不明の不妊(しばらくタイミングをとっても妊娠に至らない場合など)。
(2)フーナー検査で不良が認められた場合(頸管粘液不全など)。
(3)軽度の男性不妊(精子数が少ない乏精子症、運動性が少ない精子無力症など)。
(4)性交障害(EDなど)。

 

ちなみに40歳を超えると、人工授精1回あたりの妊娠率は数%まで低下します。また、精子の数が少ない乏精子症の場合、人工授精を2~3回行っても妊娠しない場合、体外受精をおすすめすることもあります。ただし、性交障害であったり、フーナー検査の結果が不良など、原因が明らかな場合は、人工授精を6回以上続けることもあります。

 

 

妊娠まで何回が目安で、体外受精のタイミングは?

 

35歳未満の原因不明の不妊の場合、一般的に人工授精の回数は5~6回が目安です。人工授精の妊娠率は、6回までに90%の方が妊娠します。つまリ、人工授精を6回以上行っても妊娠率は上がらず、累積妊娠率は横ばいの状態になります。

 

人工授精を5~6回行っても妊娠にいたらない場合、卵子のピックアップ障害、受精障害などの可能性が考えられ、体外受精のお話をします。特に当院では、38歳以上の場合は人工授精を1~2回行った後、体外受精にステップアップするのもひとつの選択と考えています。

 

ただし、体外受精にステップアップするかどうかの最終的な判断は、ご夫婦それぞれのご希望やお考えによると思います。実際に体外受精を検討することになった場合、本当にステップアップするかどうかで迷われたり、ご主人とのコミュニケーションがうまくとれないことが理由で決断できなかったりと、ざまざまな悩みを抱える方が多くいらっしゃいます。

 

ご夫婦まじえての話し合う機会を増やすために、体外受精のオープンセミナーなどに積極的に参加するのもいいかもしれません。そして、ご夫婦で納得のいく選択をされるのがいいと思います。

 

 

人工授精を行う日程はどのように決めますか?

 

基礎体温、尿ホルモン検査、超音波検査で排卵日を予測し、排卵日の直前、または当日に人工授精を行います。卵子の生存は排卵後1日、精子の生存は1~2日といわれています。排卵日を1日過ぎると、治療はキャンセルにしています。

そのためにも、正確な排卵日の予測が欠かせません。基礎体温では、低温相から高温相に変わる境自で、体温が急上昇する時が排卵の目安になります。この日を含めて1~2日の間に排卵が起こります。

 

尿ホルモン検査では、脳下垂体から分泌ざれるLH(黄体化ホルモン)を検出します。LHが大量に分泌されるLHサージが始まると、半日~1日で排卵が起こります。

 

正確な排卵日の測定が難しい自然排卵の場合など、HCG注射で人工的に排卵誘発をうながすことがあります。HCG注射を使用すると36~40時間で排卵が起こるので、注射後1日目に人工授精を行います。

 

HCGを投与するタイミングは、超音波検査で卵胞の大きさを計測し、卵胞の直径が18~20㎜に成長した頃が目安です。尿ホルモン検査は、LHの検出精度が70%とやや正確性に欠けるため、基礎体温と超音波検査を併用して、確実な排卵日を予測することが大切です。

 

 

人工授精後に出血や腹痛が起きることはありますか?

 

人工授精は、採取した精子を専用のチューブを使って子宮の奥深くに注入することで、卵子と精子が出会えるようサポートする治療法です。その際、痛みを感じることはほとんどありません。ただ、挿入する時に、チューブの先端部分が子宮の入リロの粘膜に当たり、刺激することで多少出血することがあります。はじめて人工授精をざれる方は不安もあると思いますが、気にするほどではありません。

 

また、腹痛をうったえる方もほとんどいらっしゃいません。ひと昔前の人工授精は、採取した精子の一部をそのまま子宮に挿入する直接的な方法で行われていました。そのため、精液に含まれる成分が子宮を刺激し、腹部に痛みをともなうことがありました。ざらに、精液に混入した細菌や炎症物質(プロスタグランジン)などが子宮や卵管に入リ、炎症を引き起こす可能性もありました。

 

近年の人工授精は、遠心分離機で洗浄・濃縮した精液を使用しているので、刺激する成分や細菌による腹痛はほとんどなくなっています。ただし、人工授精用のチューブが何らかの刺激になり、腹痛を感じる可能性はあるのかもしれません。感染予防のため、抗生物質を処方している病院もあります。