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女性はどのような既往症があると不妊になりやすいのでしょうか?

 2016年11月24日

クラミジアなどの性感染症、腹腔内手術、人工妊娠中絶後に微熱や腹痛があった、月経困難症などの既往症があると不妊症になりやずいといわれています。

 

 

不妊の原因となる可能性のある性感染症(STD)について

 

不妊症の原因と考えられるのは、クラミジアおよび淋菌です。

クラミジアは性感染症のうちで最も多く、性交後に子宮頸管に感染して、1~3週間で子宮頸管炎を起こします。時には帯下が増量しますが、約70%には症状がなく、無症状の場合にも感染します。

淋菌はクラミジアについで多い性感染症です。

1回の性行為での感染率は約30%と高く、クラミジアと同様にまず子宮頸管炎を起こします。典型的な場合には粘液性あるいは膿性の帯下をみとめますが、約80%には自覚症状がありません。

いずれの疾患でも、病原体が子宮から身体の内部に進入して、卵管に感染が及ぶと卵管内膜の損傷および癒着が起こります。このため卵子、精子、受精卵の移動や、精子と卵子の受精が阻害されて、不妊症あるいは子宮外妊娠の原因になります。

 

 

クラミジア感染はなぜ不妊の原因になるのか?

 

クラミジア・トラコマティスは感染しても症状がほとんどないため現在では最も多い性感染症てあり卵管性不妊の60%以上はクラミジア感染によると考えられています。

性交渉により子宮頸管部に感染し治療せずにおくと卵管に感染が及んて卵管を閉塞させて卵管性不妊の原因となるのです。

典型的には卵管先端の卵管采が閉塞して卵管内溶液が貯留する卵管水腫を形成します。卯管水腫などの卵管障害がある場合には、最近では腹腔鏡下に卵管形成術を行うか体外受精を必要とします。

しかし経膣超音波検査で確認できるような重症の卯管水腫がある場合には卯管水腫内の貯留液が子宮内に流入して体外受精の妊娠率も1/2~1/3に低下させるため、体外受精前に卵管の手術(卵管開口術や卵管切除術など)を行うか採卵時に卯管水腫内容液の吸引除去をすることがあります。

 

月経困難症

 

月経に随伴して起こる病的症状で、日常生活に支障をきたし治療の対象となる場合をいいます。月経直前あるいは開始とともに症状が出て、月経終了前あるいは終了とともに消失します。

月経直前または月経閣始とともに、下腹部痛、腰痛、腹部膨満感、嘔気、頭痛などが強く出現し、日常生活に支障をきたし、治療を必要とするときに月経困難症と診断されます。

月経困難症をきたす女性は、子宮内膜より産生されるプロスタグランジン(PG)が多いことが報告されておりまして、より多畳に分泌されたPGが子宮筋を過度に収縮させ、血管の攣縮や子宮筋の虚血などを引き起こすことによって生じると推測されています。